「非コミュに足りない10の対人スキル」について

今日はこんな匿名日記である。

非コミュに足りない10の対人スキル(CV:小山力也

 

よう、全国2000万の非コミュども。今日も今日とて、カスみたいな増田で傷の舐めあいと罵り合いか。
最近自分の周りの非コミュたちを見ていて、なんとなく共通して当てはまるものが見えてきた。
信頼を失うような立ち振る舞いが多い。メールの返事返さないとか、電話にでない、とか。
基本的にこちらの事情や行動を平気で踏み潰すヤツが多いことに気づいた。

 

信用は金で買えるが、信頼は金で買えない。
右も左も分からない非コミュたちには最初のワンステップは必要だろう。
これらは基本的に、小さな信頼を獲得し、コミュニケーションを維持するためのテクニックだ。
これをすれば相手との会話やメールを維持することにつながる。そしてそれがコミュ力だ。

 

1)遅刻しない
遅刻をするってことは、待ってくれている人の時間を盗むこと。
相手のその日の貴重な1分1秒を奪ってしまったと考えろ。

 

2)約束は守る
忙しかったり、小さなことだったら忘れることもあるだろう。そういうことで相手や周囲から信頼は簡単に失う。
忘れそうだったらメモるとか、タスク管理するとか忘れない方法を考えろ。

 

3)期限を決める
仕事だと必然的に納期というものがあるが、プライベートでもいつまでにそれをしたらいいのか確認する
「いつでもいいよ」と言われても「こっちの都合で決めていい?1週間後でどう?」と決めておく。

 

4)メールはすぐ返す
24時間以内には返せ。24時間以内で答えが出せない返事は、返事するのに待って欲しい、という返事を書く。
いつまでには返事できる、というのも書き添える。いつまでに返事できるかわからなかったとしたら、それも正直に書く。

 

5)自分にプラスになることをしてもらったら、すぐ「ありがとう」
仕事だから当たり前、自分の部下だから当たり前、と思っていると
最低限の仕事はこなしてくれても上司としての信頼は勝ち取れないし、チームとしての能率も下がる。

 

6)相手のプロフェッショナルな領域で厚意をもらったら、対価を支払う
その友達はそのスキルで商売をしていて、その商売の時間を短時間とはいえ割いてでも作ってくれたのだ。
金はいらないというのなら、せめて飲み会開いて一晩の飲み代ぐらいは奢れ。

 

7)誕生日プレゼントは忘れるな
恋人や伴侶、家族、大切な友人には必須イベントだが、友人、ちょっとした知人にもあげたほうがいい。
普段あまり顔をあわせない相手にはおめでとうメールを送れ。疎遠だった人と関係を復活させるチャンスにもなる。

 

8)ちょっとした情報はすぐにメールしろ
相手がその情報を知っているか知ってないかは関係ない。
自分の趣味趣向を知った上でプラスになる情報を教えてくれた、ということが喜ばれるのだ。

 

9)季節の挨拶はちゃんとしろ
年賀状と暑中見舞いはきっちり出す。特にお世話になっている相手には、お中元やお歳暮も。
若いヤツには効果的だ。年長者からは「若いのにしっかりしてる」という印象を持ってもらえる。

 

10)手ぶらで訪問するな
別段の要件のない、ただ遊びに行ったり訪問するだけの場合でも手土産は忘れるな。特に初訪問には必須。
相手の時間をこちらの都合で割くのだから、それに見合う返礼は持って行け。

 

1〜5までは社会人として信頼を維持するための必須条件だ。これを外すと信頼は減点される。
6〜10は相手に+αの信頼と心象の良さをアピールするものだ。

 

どれも、マメさや多少の金銭、手間暇が求められる。
でも、そういうことに金や時間といった人生のリソースを費やすことが社会の中で良好な人間関係を築くってことだ。
社会でちゃんと生きてるヤツは、こういうことがちゃんと出来てるってことだよ。

 

(一部省略)
https://anond.hatelabo.jp/20110714164123

筆者はこれらの行動を、社会の成員たる社会人はすべきだと考えていて、
それができない人間(非コミュ)を信頼が置けない、どうしようもない下郎だと見下している。
しかし、「すべきだ」とか、「できて当然」とか、「ちゃんと」とかいった傲慢な態度は基本的に透けるので、
俺たちのような非コミュからの反発は多いし、俺たちからの信頼は低いんじゃなかろうかと推察する。

 

俺は俺の考えに基づいてこれをする、という心がけに留めておけばいいが、
これをしない奴は非コミュであり、「ちゃんとした社会人なら当然これをすべきである」という領域を侵犯されるくらいなら、
ああ非コミュを省いて、有コミュの中だけで勝手に仕事をぐるぐる回していけばいいんじゃないかしらと思わざるを得ない。
もちろんそれが理想郷であれば、高い壁を設け、できないものは即追放していくことで達成できるはずだ。

 

学生時代、やけに偉ぶっている先輩がいて、どうしてこの人は先に入学したことだけを根拠に偉ぶれるのか唖然とした。
「ごめんごめん、コミュニケーションコストを減らして円滑にするために先輩後輩という役柄に興じているだけなんだ」
俺がかけて欲しかったのは、こういった言葉である。
つまりコミュニケーションは技術であり、演技であり、人として当然なんてことはねえよということを互いに了承した上で、
それでも人間関係を円滑にして作業を進めるために技術や演技というドッキリテクスチャーを外皮に纏おうぜというのが、
それを驕り高ぶることなく巧みな話術で非コミュに伝えるのがコミュニケーション強者の態度じゃあないだろうか。

 

上記の内容を有しているのが社会人として当然であり、有してない君たちは未成熟なのでこちら側に来るべし、
さもなければ迫害もやむなしであると本気で信じているのだったら、もはやコミュニケーション弱者のそれである。
しかし、非コミュとしては困ったことに、本気でそれを信じていてかつ自分はコミュニケーション強者だと勘違いしている輩が、
まあ結構いるのである。彼らからの自衛のためにも技術を学び、演技に興じるのは懸命な判断である。

 

とはいえ上記の、特に前半5つは凡人サラリーマンが最低限身に纏いたい技術であることには同意する。
挨拶する、遅刻しない、約束を守る、連絡を返す、状況を報告する、感謝する、といったことができない人と何かするのは、
仕事でもプライベートでもコミュニケーションコストがかかり過ぎてこちらが疲弊してしまう。
これらを補っても余りある魅力的な何かを持たない限り、わざわざ一緒に何かしようとは思わない。
であるから、もし自分が後輩に指導できる立場なら、こうした技術をまずは身に付けようと言うだろう。
「できて当たり前」と言うマナー講師はどうも信用ならないが、「衝突を避ける技術である」と言う講師は信用できる。

 

さて、そこからは自分のキャリアと相談である。
その会社で上位25%の地位を保持したいのなら、後半5つのアドバイスは有用である。
あいつは取り立てて目立ったものはないのだが、何だか信頼が置けるというポジションに落ち着くことができよう。
おそらく社会が円滑に回っているのは、彼らのそういった日々の行為のおかげである。
もちろんプライベートでもその人にとっての上位25%になりたいのなら、このアドバイスに耳を傾けるべきだろう。

 

上位になるか下位になるかはその会社と運次第だが、プロフェッショナルな職人になるのも一手である。
おべっかの技術取得に邁進しなくとも、社内では誰も到達できない高みに達すれば、誰よりも重宝される。
君が次の会社の主力商品の責任者であり、君のおかげで企業が発展するのである。
怖いのは結果を出すまで企業側が白い目で見てくることで、特殊技能もなくおべっかも使えない奴に思われてしまう。
特殊技能を携えて最初から鳴り物入りで入社すればいいが、周りの目を気にしてどっちつかずの人間になることは避けたい。
これはあくまで予想だが、商社等には前者が多く、プログラマーなど技能集団には後者が多いのではないだろうか。

 

最後はプライベートを最大化する道である。
最低限の技術を身につけたら、君のミッションはできるだけ早く帰宅することである。
会社での地位は最下層ではないが、やや下方に位置するかもしれない。
趣味なのか夢なのか家庭なのか副業なのかは知るよしもないが、生活費のための仕事と割り切ることである。
会社コミュニティ所属による社会的欲求を放棄する代わりに、別の場所で満たすことを選んだ人たちだ。
それでも挨拶する、遅刻しない、約束を守る、連絡を返す、状況を報告する、感謝する、といった技術を
身に纏うことを放棄してはいけない。余計なストレスで身を崩すのは双方があまりに無益だからである。