絶望に効く読書、はじめます。

 岩を転がすことは、Roll a Rockっちゅうらしく、ゆえにRock 'n' Rollな生き方は岩を転がす退屈な日々に宿ると、このブログは主張したいんです。あっちゅうまに25歳、数えて四半世紀。さては読書ブログをはじめます。*1

 

 万年床の上でヘッドホンいっぱいにロックを流し、誰にも迷惑をかけずTHE BLUE HEARTSの情熱の薔薇を聴く、Art Blakey & The Jazz MessengersのMoanin'を聴く、椎名林檎を聴く、Fight Clubを観る、ヴォネガットを読む、中上健次を読む、なんだっていい。あのさ、読書する理由なんて百あるけれど、機嫌良く生活するために読むもんさ。イライラしたままロックンロールを聴き、絶望して本を開きゃあ底に着くのです。

 

 この世界の不文律は、人と居るときに不機嫌を持ち込まないことで、不機嫌やら何やら不安定な感情は人の創作と一緒に踊るか、養分にして己の創作にぶつけておくんなまし、まろうどよ。お互い気持ちいい朝を迎えたいじゃないですか。ねえ、本って目の前の何かを解決するために或るってことはないんです。物事が解決するのは決まって機嫌がいいときだから。身体を抱えて深く沈み、絶望の底にタッチして戻ってくるためにページを繰るんです。嘘。*2

 

*1:タイトルの由来は玲司先生の『絶望に効く薬』、コンセプトは時間がない人のための読書代行ブログ。文章はおまけです。

*2:潜るのが上手い人のことを読書家と呼び、掘るのが上手い人のことを作家と呼ぶんです。戻ってくるという条件付きでね。